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型のいろいろ

型のいろいろ

200種以上の伝統柄が生み出す「小宇宙」

一つの作品の中には、複数の図柄が組み込まれています。図柄を形成しているのは「葉っぱ」と呼ばれる木片のパーツ。職人が、さまざまな鉋(カンナ)を使い分け、指先にも満たないほどの小さな葉っぱを作ります。
触れれば折れてしまいそうなほど葉っぱは、薄いもので0.8ミリ。この葉っぱを「地組」と呼ばれる木枠の空間の中に、紙一枚の隙間も無いよう、一つひとつはめ込んで図柄を作っていきます。デザインはその組み合わせにより数百種以上にものぼります。ここでは基本となるデザインの一部をご紹介します。

面取菱万字めんとりひしまんじくずし

面取菱万字くずし

桃山時代ごろに中国明朝から伝わった文様。
一本の木を面取りし、木の皮一枚を残しながら折り曲げを連続して組み上げていくものです。
※折物細工とも言われます。

この型が使われている商品
  • 屏風
  • 屏風
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松皮菱まつかわひしとんぼ

松皮菱とんぼ

松の葉のような中に「とんぼ」の入った組子。
一本の木を松皮鉋で、並べてしゃくり加工したものです。
トンボの入る所は四ツ組手になっています。

この型が使われている商品
  • 建具

本籠目ほんかごめ

本籠目

竹で編んだ籠の目のような模様であるので、このような名前がつきました。

この型が使われている商品
  • 建具

二重香図にじゅうこうのず

二重香図

源氏香図柄を組子にしたものです。
一本の木を特殊な留突重能(とめつきじゅうのう)で、皮一枚残して折り曲げながら組あげています。

本捻子組ほんねじぐみ

本捻子組

組子が上下に捻って組んだ様に見える形からの名前です。
捻子組は「クデかぎ」が特徴で、一本の木を表と裏から加工し、表面に緩くカーブをつけており、見た目の変化を楽しんでいただくものです。

この型が使われている商品
  • 建具
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